Vol.804 18.Sep.2020

落雷被害

R 落雷被害 (我が家に雷が・・)

by fjk

 それは夏の終わり頃の夜に起こった突然の出来事だった。夜空に稲妻と雷鳴が幾度となく鳴り続けていたが、ひときわ大きな音と伴に停電となった。音は大きかったが振動はあまり感じなかったので、「近くに落ちたな」と思いつつ、「近所の家は?」と外を見ると、電気が灯いている家が多かった。そこで、単なる停電と思い、電気ブレーカを復帰させたところ、1階の系統の電気は復帰したが、2階の系統は復帰しなかった。ほかにも影響がないか、(母屋の)家の中を確認したところ、停電以外に問題はなさそうである。外は雨が降っており、暗くてよく見えず、明るくなってから確認することにした。
 停電になってから2時間強の時間が経過した午後11時頃、外で「ガシャン」という音がしたので、2階の窓から外をのぞいてみると、母屋の隣にある2階建ての土造蔵の軒先が燃えていた、炎は小さく棟木が炭を熾したように赤く燃えていた。女房に119番に連絡するよう言付けて、あわてて外に飛び出し、延焼具合を確認していたところ、炎が大きくなってきたので、近くにあった園芸用のホースを伸ばし、燃え上がってる炎に向けて放水した(高さは約4mでなんとか届いた)。しばらく放水を続けていると炎が消え、ちょうどその頃に消防隊が来た。消火は消防隊に代わり、消防と警察に事情聴取を受けた。
 消火活動(延焼防止放水を含む)は1時間強で終了し、再発火予防のため、消火部隊が朝まで待機した。電気系のメインブレーカーは遮断動作したが、電力会社の人が電気系統を確認したところ、2階系統の子ブレーカが焼損し、漏電遮断機も正常ではないと診断された。まだ暗いので被害状況の確認が難しいので、明るくなってから確認することにした。暑い夏の夜だが全クーラーが動作せず、扇風機を回しながら床についた(とりあえず翌日にサッシ窓用クーラを購入し、30分ほどで取り付けた)。
 朝になって、土造蔵を確認すると、屋根の一部が焼け落ち、ちょうど軒先の下にあったトタン屋根の上に瓦が散乱していた。あの音は支えの屋根が燃えてなくなり、瓦がトタン屋根の上に落ちる音だった、気づくのが遅ければ、1時間ほどで全焼してもおかしくないと消防官が言っていた。出火時は雨が降っており、木が濡れたため、燃え方が遅かったのかもしれない。なお、土造蔵の電気は2階の系統である。
 雷は土造蔵を直撃したのではなく、数メートル離れた杉の木に落雷し、土造蔵に飛び火したらしい。その証拠に落雷した木には雷に撃たれた痕がくっきりと残っていた。また、木の周りには折れた枝が多数散乱していた。木への落雷による痕が地面にまで達する例はなかなか無く、珍しい例とのこと。数キロ離れた消防署でも大きな雷で「被害がなければ」と思っていたとのこと。雷があまりに近くに落ちると驚く暇が無いので、「大きいな」と思いつつ、まさか我が家に落ちたとは思ってもいなかった。近所でたまたま屋外で落雷の瞬間を見ていた人は、「周りがすべて明るくなって、どこに雷が落ちたのか判らなかった」と言っていた。

 落雷による影響は、建物だけでなく電気系統に入り込み、明るくなってから確認してみると、多くの電気機器で被害が確認された(落雷でこれほどの規模の被害例は珍しいとのこと)。特に固定電話が故障したので、119番にはスマホから連絡した。

  1. 固定電話(モデム、ルータ、FAX電話機、TVドアホン[電話機と連携])
  2. ケーブルテレビ(TV・光分離器および電源・ブースタ【焼】、モデム、ルータ)
  3. 電灯系(漏電ブレーカ【作動不良】、補助ブレーカ【焼】、スイッチ【焼】、照明器具【焼】、電球【焼】)
  4. 家庭用エアコン(4台)
  5. 調理関係(電子レンジ、保存冷蔵庫、家庭用冷凍庫)
  6. 風呂用換気・乾燥・暖房機
  7. AV機器(液晶テレビ、HDDレコーダ)
  8. ディスクトップパソコン(4台)
  9. カラーレーザプリンタ
  10. 無停電電源装置、LANハブ

 同じコンセントから接続している機器(電子レンジと冷蔵庫)であっても、故障したもの(電子レンジ、アースあり)とそうでないもの(冷蔵庫、アースなし)と影響は異なる。どうもアース付きの電気機器はほとんど被害(動作せず)を受けた。これらの製品にはアースから雷の電流が回ったものと思われる。雷の影響は落雷地点から最大半径300mまで影響が出ることがあるとのこと。ということで、近所の人に落雷による影響がないか聞いてみたところ、50mほど離れた2件の家でTVが壊れる被害があった。20m離れた新築の家では「瞬停」があったが、特に問題は無かったとのこと。やはり新しい電気系統の機器は雷に強そうである。また、照明では白熱・LED電球は被害を受けたが蛍光灯は助かっていた。さらに、動作中の有無にかかわらず、電子スイッチ・リモコン操作待機中の電気機器(エアコン・TVなど)は被害が大きそうである。最終的に、土造蔵の修復などを含めると落雷による被害額は相当の金額になりそうである。
 雷の痛い仕打ちに懲りたので、家のコンセントにはすべて雷サージ保護機能付きタップを外付けでつけることにした。一部のコンセントには雷サージ保護機能付きタップを使っていて、その系統の機器は助かった。また、機械的スイッチで「切」(モニタ)、またはコンセントを外してあった機器(一部のTV)も影響はなかった。しかし、雷サージ保護機能付きの無停電電源は残念ながら昇天し、その先につながっていた4台のパソコンがすべて起動せず(電源ではなくMB故障の可能性大)。すなわち雷サージ保護機能には限界があり、「雷が鳴ったらコンセントを抜く」のがベストの対策である。

被雷した木 土蔵蔵の屋根 真っ二つに割れた木
焼損した配線器具 電灯・器具も焼損 TVブースタも焼損
故障したTV エアコンも全滅 モデムとルータ


落雷被害