Vol.784 20.Dec.2019

瀬戸内ドライブ旅行(1)〜大塚国際美術館 瀬戸内ドライブ旅行(2)〜金比羅宮・松山観光

D 瀬戸内ドライブ旅行(1) 〜一路四国へ、大塚国際美術館

by fjk

 女房が、しまなみ海道にある「平山郁夫美術館」に行きたいというので、シュピーレンを利用し、瀬戸内海を一周するドライブ旅行を計画した。当初は10月に行動する予定であったが、突然の所用や台風の影響などで、11月の出発となった。

【第1日目】(595km)

北陸道→南条SA(給油)<朝食>→敦賀JCから舞鶴若狭道路→西紀SA<昼食?>→西川JCから中国自動車道→神戸三田IC→垂水ICから神戸淡路鳴門自動車道→淡路島SA(給油)→鳴門北IC→大塚国際美術館→鳴門北IC→板野IC→霊山寺→道の駅「第9の里」・ドイツ館→藍住ICから徳島道→吉野川SA→井川池田ICから国道32号→道の駅「たからだの里」(泊)
 まだ暗い早朝5時の出発で、天気は曇りだったが、西日本地方の予報は晴れとのことで、南条SAに着く頃には明るくなり青空が出ていた。朝食を摂らずに出発したので、SAで軽い朝食として熱いそばを摂った。この先の高速道に(西紀SAまで)しばらく給油所がないので、最初の給油。
 敦賀JCから舞鶴若狭道に入る。この道路の一部は何度か利用したことがあるが、全線開通後は初めてである。舞鶴までは対面通行の2車線だが、走行している車は少なく、混んでいる名神高速道路の迂回路として有効である。おにぎりを作って持参していたので、西紀SAで食事と休憩。
 明石海峡大橋は2回目で、前回は混んでいたので通過した淡路島SAに立ち寄った。SAでは広大な景色と、大きな明石海峡大橋が展望でき、お勧めの立ち寄りスポットである。念のため、SAで給油を行い、淡路島を南に向かう。
明石海峡大橋 淡路SAから橋を望む 大阪が見えるかな・

@ 大塚国際美術館
 鳴門海峡大橋を通り、鳴門北ICで神戸淡路鳴門自動車道を降りる。美術館の無料駐車場は少し離れた海沿いのところにあり、駐車場に車を止めて、シャトルバスで美術館へ向かう。
 大塚国際美術館は、常設展示スペースが3万平米もある「陶板名画美術館」で、1998年3月に山上にオープンした。地下5階・地上3階建て、入館口は地下5階(地上)で、エスカレータで登り、地下3階が入り口・展示フロアとなっている。陶板名画とは、陶器の大きな板に原画に忠実な色彩・大きさで作品を再現したもので陶板は2000年以上経過しても色あせなどの劣化が少なく、文化財の記録保存に優れ、日本に居ながらにして世界の美術館が体験できる。
 地下3階は、「システィーナホール」や「スクロヴェーニ礼拝堂」などの環境空間の再現や、エルグレコの「祭壇衝立」など、古代から中世の作品。地下2階は、ダビンチの「モナリザ」、モネの「大睡蓮」、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」など、ルネサンスからバロックの展示。地下1階はゴヤ、モネ、ルノワール、ミレーの「落ち穂拾い」、ゴッホの「7つのひまわり」、ムンクの「叫び」など近代作品。1,2階はピカソの「ゲルニカ」など現代・テーマ展示となっている。
 見学に2時間の予定でいたが、ガイド解説を聞きながらゆっくりと回ると、全く時間が足りない。ショップも混んでいたので、ここでは何も買わなかった。
海沿いの専用駐車場 大塚国際美術館の入館口 展示室はエスカレータの先
システィーナホール スクロヴェーニ礼拝堂 祭壇衝立
モナリザ 真珠の耳飾りの少女 大睡蓮
ひまわり 落ち穂拾い 叫び
展示室の風景 ナポレオンの戴冠式 ゲルニカ

A 霊山寺(四国霊場第1番札所)
 再び鳴門北ICから神戸淡路鳴門自動車道にのり、さらに高松自動車道を進み板野ICで降りる。
 四国は八十八カ所巡礼が有名で、霊山寺はその第1番札所である。しかし巡礼の作法も知らずに訪れ、駐車場にあるお休みどころで情報を仕入れたところ、必要な装束を全て揃えると1万円を超しそうである。他の札所を回る予定もないので、持参した数珠を持って簡単なお参りをする。
霊山寺 仁王門 太子堂

B 道の駅「第9の里」、吉野川SA
 霊山寺の近くに道の駅とドイツ兵捕虜が過ごしたドイツ館があるので、夕方で時間も遅かったが寄ってみた。ドイツ館はすでに営業が終わっており、道の駅第9の里でお土産を少し購入。
 藍住ICから徳島自動車道にのり、ひたすら西に向かって走る(西日でまぶしい)。吉野川SAに着く頃にはかなり薄暗くなり、「だし唐揚げすだち風味ソース定食」を夕食としていただく。さらに、併設のコンビニで翌朝の食材として、野菜とパンをゲット。
第9の里・ドイツ館(奥) 吉野川SA 唐揚げすだち風味定食

C 道の駅「たからだの里」
 さらに徳島自動車道を走り、井川池田ICから国道32号を走り、「たからだの里」に着く。道の駅到着後、すぐに近くに(車で1分)ある「環の湯」(スーパー銭湯)で疲れをとるために入浴。体を暖めて、道の駅に戻り、車中泊。車中泊仲間は10台以上で、道路から少し離れており、結構静か。
たからだの里マップ たからだの里(翌朝) 環の湯


D 瀬戸内ドライブ旅行(2) 〜金比羅宮・松山観光

by fjk

【第2日目】 (168km)

たからだの里→国道32号、県道208号→金比羅宮→国道319号→善通寺→国道11号、県道48,21号→父母が浜(給油)→県道21号−>琴弾公園→大野原ICから高松自動車道→川之江JCから松山道→川内ICから国道11号→松山市内(松山城、道後温泉駐車場)・・・>道後温泉駐車場(泊)
@ 金刀比羅宮(ことひらぐう)
 たからだの里で朝食を車中でとり、8時頃に出発。出発前にフロントガラスを見ると高速道路でついた虫だらけとなっており、ぬれたぞうきんでフロントガラスを清掃(ガラスクリーン用品が必須)。
 ナビに導かれ金刀比羅宮の参道入り口につくと、ちょうど土産物店の駐車場があり、土産物を1,500円以上買うと駐車料金を無料にすると言われ、いずれ土産物も購入する予定なので、参道口のこの駐車場に停めることにした。杖も無料で借すとのことだったが、組み立て式の杖を準備していたので杖は借りなかった。
 金刀比羅宮は古くから信仰のある由緒ある宮で、特に海上交通の守り神として信仰され、全国にある琴平神社の総本宮である。本殿の祭神は大物主神と崇徳天皇。宝物殿で重要文化財の十一面観音立像などが拝観できる。江戸末期に作られた民謡「金比羅船々」も有名。
 御本宮までの石段は785段で、途中に宝物殿、高橋由一館、書院、旭社などいろいろと見所がある。さらに奥社(1368段)もあるが、今回は御本宮のみを目指した。大門(165段)までは両側に土産物が並び賑やかそうだが、早朝なので開いている店は少ない。やはり階段の段数は多く、途中で何度も休憩し、40分ほどで御本宮に着いた。御本宮の横の展望台では遠くに瀬戸大橋が見え、なかなかの展望。後の予定もあるので早々にお参りし、登りとは別の参道を下る。
 土産物屋でお決まりの土産を購入し、駐車場料金は0円。
土産物やの駐車場(道は参道) 御本宮展望台からの眺め 金刀比羅宮の御本宮

A 善通寺(ぜんつうじ)
 次に向かったのは善通寺。善通寺は弘法大師(空海、佐伯真魚)が生誕したゆかりの聖地で、この寺で仏典や僧侶に親しまれ、幼少期の大師を伝える史跡が幾つもある。金堂、五重塔のある伽藍(東院)は創建以来のもので、御影堂を中心とする誕生院(西院)は大師が誕生された佐伯家の邸宅内にあたり、弘法大師生誕所と伝えられている。また、四国霊場第75番札所ともなっている。
 専用駐車場(有料)は寺の奥にあり、ナビが正しく導いてくれた。善通寺の境内は45,000平米と広く、近くの幼稚園の子供達もたくさん来ていた。両方のお堂にお参りをして車に戻った。駐車場近くに観光ガイド雑誌で紹介された有名な「うどんや」があったはずなのに、看板の名称が変わっていて営業(終業?)していないようだった。
善通寺専用駐車場 金 堂 御影堂

B 父母が浜・琴弾公園(ことひきこうえん)
 次に向かったのが、日本のウユニ塩湖と呼ばれる「父母が浜」である。国道11号、県道48、21号と走り、父母が浜(海水浴場)の駐車場に昼前に着いた。ここでのベストタイムは夕方の干潮時と聞いていたので、場所を確認するだけである。近くのガソリンスタンドで給油。
 海岸に沿って県道21号を南に向かって走行し、琴弾公園に着いた。ここは砂で作った銭形小判が有名だが、駐車場には砂型へ向かう道の案内看板が無く、近くの道の駅(?)「ことひき」に立ち寄り、聞いてみたところ、「山を登って上から眺めた方が良い。下からいっても砂の壁があるだけ。登山道路は一方通行で舗装されているけど、トンネルがあるので車高の高い車は通れない」とのこと。車高が2mのシュピーレンはなんとか通れそうと判ったので、隣のうどん屋で讃岐うどんの昼食。
 登山道は狭く急だったが、山頂の駐車場に車を止めて、展望台で砂絵を望む。天気に恵まれ砂絵がくっきりと見え、やはり上からの眺めがよさそう。
父母が浜 琴弾公園 銭形砂絵

C 松山市へ
 砂絵を見た後、大野原ICから高松自動車道にのり、川之江JCで松山自動車道、川内ICで松山自動車道を降りて、国道11号で松山市内に向かう。当初の予定では、松山城近くの駐車場に車を止める予定だったが、ケーブルカー乗り場前の狭い一方通行道で駐車場を探していると、後続の車が気になり、駐車場を通り越してしまった。仕方が無いので、先に道後温泉駐車場に行き、車を預けて、市内電車で松山城に向かった。あとで判ったことだが、最初に予定していた駐車場は、車高に高さ制限があり、シュピーレンは駐車できなかった。
 市営道後温泉駐車場は道後温泉本館隣の高台(丸山)にあり、100台の駐車が可能で、有料(100円/30分)だが、泊まり(720円)も可能で、温泉や市内へのアクセスも便利なので車中泊でよく利用されている駐車場である。また、駐車場内には無料の足湯もある。
道後温泉駐車場 駐車場にある足湯 本館は工事中

D 松山城
 温泉街の土産物通りを通って、松山市電の道後温泉駅に行く。駅にはちょうど「坊ちゃん列車」が発車寸前だったが、料金が800円と聞いて、次の電車に乗ることにした(市内160円)。大街道駅で下車し、歩いて松山城ロープウェィ乗り場に向かう.ロープウェイ乗り場は中国人の団体で混んでおり、ロープウェィの利用を諦め、リフトで長者ケ平駅に上った(同じ券でどちらも乗れる)。
 松山城は春の桜の時期に一度来ているが、11月は葉っぱのみ。広い本丸広場を通り、天守閣から市内を眺める。天気が下り坂で遠方の景色は霞んでいるが、標高132+30mからの眺めは良い。
坊ちゃん列車 松山城へのリフト 松山城

E 坂の上の雲ミュージアム
 時間があればと思っていた「坂の上の雲ミュージアム」が午後6時まで開場していると聞いて、寄ってみた。ミュージアムは秋山好古・真之兄弟と正岡子規の資料が展示されている。若い頃の兄弟はNHK放送と同じ「いい男」であったことが判った。正岡子規もここで、大体のことが理解できた。
 以前も訪れた松山市の中心部にある商店街の「大街道」に寄ってみる。大街道の店は地元の人向きか、当地の名物料理が食べれそうなところを探すが見つからず、再び市電で道後温泉駅に戻る。
 駐車場への帰り道、道後温泉の別館の確認に行くと、別館温泉近くの「かどや道後店」で宇和島の鯛飯の看板を見つけ、ここで夕食。
坂の上の雲ミュージアム 繁華街の大街道 宇和島の鯛飯

F 道後温泉
 道後温泉には3つの湯(椿の湯、飛鳥の湯、本館)があり、全て巡って記念品(タオルと石鹸)がもらえるとのことだったので、夕食後で大勢が入り口に並んでいる(入場制限)本館を除き(翌朝6時に入湯)、飛鳥の湯と椿の湯の2つの湯をはしご。飛鳥の湯は現代のスーパー銭湯、本館(翌朝)は湯船も深く、昔の銭湯の面影が感じられる。また、椿の湯はその中間時代の銭湯のように思えた。
 車中泊仲間は数台で、市街地の中にあるにもかかわらず、高台の有料駐車場のせいか静か。
道後温泉本館 飛鳥の湯 椿の湯


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