Vol.845 27.May.2022

Edgeでダウンロード時にエラー デジタルLCRメータ PWMモータドライバー

E Edgeでダウンロード時にエラー

by fjk

 Edge ver85 以降で、セキュリティで保護されたHTTPS接続経由でダウンロードを開始するときに、「混在したコンテンツのダウンロード」と判断され、ダウンロードできなくなることがある。
もし、問題がないファイルであれば、警告画面で、「もっと見る」「保存」「保持する」を選ぶとダウンロードできる。






  


L デジタルLCRメータ 〜DE-5000

by fjk

 1Ω以下の低抵抗(0.10〜0.47Ω)を購入し、確認のため手持ちのテスター(MS8221C)で測ってみると、数値が安定せず、小数点以下は1桁までしか表示されなかった。MS8221Cの仕様を確認すると、抵抗の最低測定レンジが200Ωで、桁数は4桁(0.1Ω)となっている。仕方が無いので低抵抗値を0.01Ωの精度で測定できるテスターがないか調べてみると、秋月電子でDE5000(6,980円)が見つかり、入手した。DE-5000を使うと20Ωレンジで分解能は0.001Ωで、小数点以下3桁で測定できた。
 なお、測定用プローブ(たとえばTL-21テストリード[780円]など)はオプションなので、本体とは別に購入する必要がある。。

【DE-5000の特長】
・LCR各パラメータを自動選択し最適レンジで測定
・パラレル(Lp・Cp・Rp)/シリアル(Ls・Cs・Rs)モード切替
・4線ケルビン接続計測/2線接続計測
・テスト周波数:100/120/1k/10k/100kHz(0.5Vrms、正弦波)
・D、Q、Θ、ESRが計測可能!!
・デュアル表示:メイン20000/サブ2000 カウント
・相対モード/部品分類機能
・メーカー提供の日本語説明書付

低抵抗(0.1Ω)を測定中
◆主な仕様
・LCD:主表示部19999(4+1/2桁)、副表示部9999(4桁)、百分率バーグラフなど
・測定レンジ(主表示部)
・L:20.000μH(最小分解能0.001μH)~2000H
・C:200.00pF(最小分解能0.01pF)~20.00mF
・R:20.000Ω(最小分解能0.001Ω)~200.0MΩ
・交流試験周波数:100Hz/120Hz/1kHz/10kHz/100kHz (/DC)
・測定レート:1.2回/秒
・寸法と質量:H18.8cm×W9.5cm×D5.3cm 350g
・電源:9V(B-03257)、オートパワーオフ(約5分)機能付き
・商品構成:DE-5000(本器)、日本語取扱説明書

※ 別売のバナナプラグ付コード(バナナプラグ⇔みの虫クリップ)[通販コードC-05071]を用いることにより、大型の部品やリードの短い部品を簡単に測定できる。
※ 別売のチッププローブ(TL-22 SMD M-06267)を用いることにより、表面実装部品を簡単かつ高精度で測定(4線ケルビン接続計測)できる。


N Nゲージ列車のデジタル運転(2) 〜モータドライバー

by fjk

 abc844で、一応Bトレインを走行させることが出来たが、列車の動き出しが悪く、走行も不安定である。そこで、その原因を調べるためオシロスコープでモータドライバーTB6643KQ端子の波形を確認した

BD6643KQブロック図 オシロ波形測定位置
(黄はout1-2端子間)
回路のテスト風景
(テスト時5VはUSBから)

出力→
(黄・黄)
OUT2→
(10V/div)
IN1→
IN2
(5V/div)
正常走行時の波形 逆進行時の波形
TB6643KQモータドライバーの波形

 正常走行ではスロープがある12Vの矩形波が出ているが、逆進行時は波形が大きく乱れている。そのため、逆走行が出来ない状態となっている。正常走行時の12V電源は走行中でも0.1Aも流れないのに、逆走行時は動かないのに0.4A以上も流れていた。さらにIN入力もノイズが加わり不安定である。
 データシートをよく調べて見ると、PWMモード時は「走行−ショートを繰り返すように」とある。すなわち、IN入力は、通常Hで、走行入力にはLパルスを送る必要がある(負論理)。これはMCCでPWM polarityの設定でも実現出来るが、LED点灯も考慮し、RN1201抵抗入りトランジスタ(4.7kΩ)で信号を反転することにした。
 その結果、モータ出力には綺麗な12Vの矩形波が得られるようになった。しかし、逆転のパルス信号を送ると、相変わらずモータ出力が得られなかった。TB67H450FNGにモータドライバーを変えても同じ。


出力→
(黄・黄)
OUT2→
(10V/div)
IN1→
IN2
(5V/div)
正転時の波形(正常に回転する) 逆転時の波形(モータは回らない)
TB67H450FNGモータドライバーの波形

 ところが、モータ出力端子に接続したオシロスコープのプローブを外してみると、どちらの方向へも、ちゃんと列車が走行し、速度の可変もできるではないか(TB6643KQ、TB67H450FNG共にOK)
 すなわち、オシロスコープのプローブの使い方が間違っていたのが、このトラブルの原因だった。多チャンネルのオシロスコープのプローブを利用していると、プローブのグランドが共通になっているため、プローブ経由で短絡状態になっていたようだ。プローブの測定場所を下図のようにすると、正/逆の両方で綺麗な矩形波が得られ、12V電源の電流値も0.1A以下であった。12V電源は電流制限付き安定化電源で、電流を最大0.5Aに制限していたので、ICなどを壊さずに済んだようだ。とんだポカでした。
 オシロスコープではプローブの使い方に注意!! (当然ですが・・)
 ★OUT出力にはプローブのGNDを絶対に接続しないこと!!

正しいプローブ接続方法 抵抗入Trによる論理反転回路 Bトレインの走行風景

OUT1→
(10V/div)
OUT2→
(10V/div)
IN1→
IN2
(5V/div)
正進行時の波形 逆進行時の波形
Bトレイン走行時のTB67H450FNGモータドライバーの波形(TB6643KQも同じ)

※ モーターの逆起電力対策などのため、コンデンサも追加しています。
※ PIC16F18325のソフトはabc844のまま、変更なし。(TB67H450FNG回路はabc845と表記)
※ I2C端子は未使用(将来用に予約)。
※ 大切な列車を壊さないよう、列車走行前にDC12Vモータ(秋月、\200)でもテストしています。


TB6643KQを使った回路例

★TB6643KQの仕様
 ・出力耐圧:50V
 ・最大電流:4.5A
 ・VM電源電圧:10〜45V

TB67H450FNGモジュール(秋月)を使った回路例

★TB67H450FNGの仕様
 ・出力耐圧:50V
 ・最大電流:3.3A
 ・VM電源電圧:4.5〜44V


※ 本レポートの参考・利用は、あくまでも自己責任でお願いします。


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