Vol.798 12.Jun.2020

200g未満の空撮ドローン Excelの入力支援機能

D 200g未満の空撮ドローン 〜Mavic Mini(DJI)

by fjk

1.入手に至るまで
 ドローンを復活させるきっかけは、昨年の強風で屋根の瓦が破損するなど、屋根の点検を行いたいが、年のせいか高い所に簡単に登れなくなったので、「ドローンで屋根の点検ができないか」が起因です、機種の選択基準は、200g未満のドローンで、カメラで飛行中に下方の撮影ができるもの(TERIOは安価で軽量だが飛行中のカメラ角度が固定)で、昨年発売されたDJIのMavicMiniが候補となった。MavicMini本体のみは¥46,200だが、3本のバッテリーや充電器、360°プロペラガード、キャリングバッグなどが一緒になったMavicMini FlyMore Combo(¥59,400)がお買い得(金額は全て税込み)。
 最も気がかりなのは、操縦に使う推奨スマホを持ち合わせていないので、ZenPad581KL(A7にアップ済み)を使おうと思うが、動作確認がされていない機種である。そこで、DJI-Flayをインストースしたタブレットをドローン取扱いショップ(オートバックス)に持ち込み、MavicMiniの実機に接続し動作可能かテストしてもらったところ、ZenPadで操作できることが判ったので、その場でComboを購入(DJI-Flyがインストールでき、USBがOTGに対応している機種であれば、動作できる可能性が高そうである)。

【Mavic Mini(DJI) の主な仕様】 赤字は FlyMore Combo の付属品
【機 体】
機体サイズ:248x290x55mm(プロペラ含)、140x85x57mm(たたんだ時)
機体重量:199g(バッテリーを含む、機体側面に印刷有り)
最大上昇速度:4m/s(Sモード)、2m/s(Pモード)、1.5m/s(Cモード)
最大下降速度:3m/s(Sモード)、1.8m/s(Pモード)、1m/s(Cモード)
最大飛行速度:13m/s(Sモード)、8m/s(Pモード)、4m/s(Cモード)
運用限界高度:3000 m (海抜)
最大飛行時間:18 分(14 km/h 一定速度で飛行時/ 無風時)
最大風速対抗:7.9 m/s
動作環境温度:0℃ 〜 40℃
GNSS:GPS+GLONASS
ホバリング精度範囲:(VP:ビジョンポジショニング)
   垂 直: ±0.1m (VP有効時) 、±0.5m (GPSポジショニング時)
   水 平: ±0.3m (VP有効時)、±1.5m (GPSポジショニング時)
検知システム(下方):高精度測定範囲: 0.1〜10m、検知可能範囲: 0.5 〜10m
対応SD カード:microSD(UHSのクラスU3以上またはV30以上)
 
【ジンバル】
操作可能範囲:チルト: -90°〜0°(標準)、-90°〜20°(拡張)
スタビライズ機構:3軸 (チルト、ロール、パン)
 
【カメラ】
センサー:1/2.3インチCMOS、有効画素数: 12MP
レンズ:FOV: 83°、35 mm判換算: 24 mm
絞り: F2.4、撮影範囲: 1 m〜 ∞
ISOレンジ:100〜3200、100〜1600(写真オート時)
電子シャッター:4〜1/8000秒
静止画サイズ:4:3 4000×3000、16:9 4000×2250
静止画モード:シングルショット、インターバル: 2/3/5/7/10/15/20/30/60秒
動画解像度:2.7K: 2720×1530 25/30p、FHD: 1920×1080 25/30/50/60p
ビデオビットレート:40 Mbps
 
【インテリジェントバッテリー】
種 類:LiPo 2S
容 量:1100 mAh
電力量:8.36 Wh
電 圧:7.6 V
重 量:50 g
充電環境温度:5 〜 40°C
充電時間:DJI 18W USB 充電器で満充電まで約50分
 
【送信機】
動作周波数:2.400〜2.483GHz(日本国内)
最大伝送距離: 2000m(障害物や電波干渉がない場合)
動作環境温度:0 〜 40°C
バッテリー:2550 mAh
対応モバイル端末サイズ: 最大長:160 mm、最大厚さ: 8.5 mm
対応USBポートタイプ:Lightning、Micro USB (Type-B)、USB-C
映像伝送システム:拡張 Wi-Fi
ライブビュー品質:送信機: 720p@30fps
付属品:送信機×1、インテリジェントフライトバッテリー×1(×3)、プロペラ(予備含む)×1(×3)
Micro USB ケーブル×1(×2)、ジンバルプロテクター×1、
Micro USB コネクター×1、USB Type-C コネクター×1、Lightning コネクター×1、
コントロールスティック×1、ねじ(予備含む)×6(×18)、ねじ回し×1、
360°プロペラガード×1、2WAY 充電ハブ×1、DJI 18W USB 充電器×1、キャリーバッグ×1
【制御アプリ】
アプリ: DJI Fly (iOS v10.0以降またはAndroid v6.0以降)
簡単撮影:クイックショットモード有り

2.FlyMore Comboセットの他に準備したもの
・制御用タブレット:既に手持ちのZenPad 581KL(A7にアップし、DJI Flyインストール済み)
・SDメモリカード:SanDisk Extreme pro 32GB、U3、V30、¥2,508
・パッドホルダー:PGYTECH、¥3,630(タブレットを送信機に固定するため)
・USB延長ケーブル:miniB(メス)−C[15cm]+L型Cコネクタ、C(メス)−C(L型)[20cm]の2本を準備
MavicMiniの日本語ユーザーマニュアル
キャリングケースの中は・・ 全てを取り出してみると
DJI-Fly起動画面
(ZenPad 581KL)
SDカード
(UHS3、V30)
パッドホルダー
(PGYTECH)
USB延長ケーブル
(C-CとminiB-C+L)

3,飛行準備
・ハード準備
  @ 本体(バッテリー)、送信機、タブレット(スマホ)を満充電する。
  A 本体のアームを展開し、プロペラガードを本体に取付る(念のため)。
  B カメラのシンバルカバーを外す(シンバルが自由に動くことを確認)。
  C SDカード(32GB、V30以上)、バッテリーを本体にセットする。
  D 本体を水平なところに置き、さらに送信機を近くに置く。
  
・アプリ
  @ dji-flyをタブレット(スマホ)にインストール(要ネット接続)
  A ユーザの登録(メールアドレスとパスワード、画面に表示される文字を入力)
  B 送信機とタブレット(スマホ)をUSBケーブルで接続
 
・アクチベーション(始めてMavicを使用する時に行わなければならない。要ネット接続)
  @ バッテリが50%以上あることを確認後、機体と送信機の電源をON(2回目に長押し)。
  A タブレット(スマホ)のDJI-Flyアプリを起動
  B 送信機のLEDが点滅し送信機が機体を認識できない場合は、ペアリングができていないので、本体の電源スイッチを4秒以上押すと、送信機とのペアリングが行われる。
  C アプリが起動後、しばらくするとアクチベーション画面が出るので(出ない場合は「機体を接続」をタップ)、画面の指示に従って進み、「同意」すると、アクチベーションが完了する。
  D ファームウェアのアップデートをするように指示があるので実施(約10分)
  E DJI Care Refleshの設定画面に移行するよう勧められるが、後でもできるので「キャンセル」。
  F 画面にカメラの撮影画像が表示されれば完了。(本体の電源が切れた場合は再度電源をON)。
  G 送信機のスティックをCSC(左右のスティックを同時に下内側または下外側に倒す。日本語マニュアルを参照)を実行し、プロペラが回転することを確認する。
  H プロペラの回転停止はもう一度CSCを行うと、停止する。
 
・DJI Care Refresh(アクチベート後96時間以内に購入すること!!。今回は購入せず)
 DJI Care Refreshは、サービス発効日から12ヶ月以内に、水没、衝突などの破損や故障が発生した場合、リフレッシュ交換費用(miniでは\4,690/1回目、\5,500/2回目)を支払うことにより、2回までリフレッシュ交換サービスを受けることができるアフターサービス。
  @ DJIの申し込みページ(https://www.dji.com/jp/service/djicare-refresh/info)にアクセス。
  A 必要事項を記入し、購入を確定する(MavicMiniは\4,400、1年)。
  B 支払いは「クレジットカード」または「PAYPAL」のみ。
  C 申し込みが完了すると、後日アクチベーションコードが送られてくる。
  D サポートページ(https://support.dji.com/care/active)で送られてきたコードを入力する。
  E 登録のメールアドレスにサービス規約が送られてくると手続きが完了。
 
・設定と確認
  @ MavicMiniのLEDが緑の点滅状態であれば、飛行可能状態である。
  A 赤と緑のLEDが交互に点灯する場合、「コンパスキャリブレーション」が必要であることを指示しているので、画面右上の[・・・](設定)をクリック。メニューから「安全」「センサー」「キャリブレーションと進み、「開始」をタップする。
  B 「ドローンを水平の360回転」、続けて「ドローンを垂直の360回転」と指示とおりに機体を回転させる。「キャリブレーション完了」と表示されたら終了。
  C 周囲に障害物がないところで、タブレット(スマホ)画面から自動離陸をタップ、さらに長押しすると、本体が離陸し約1.2mの空中でホバリングすることを確かめる。
  D スティックの指示通りに本体が移動し、カメラのアングルも変更できることを確認する。
  E 自動着陸をタップし、さらに長押しすると、その場に着陸することを確かめる。
 
4.飛行テスト
・システム設定(画面右上の「・・・」をタップ)
  @ 安全:最大高度、最大距離、RTH高度、ホームポイントの更新など。
  A センサー:必要に応じてキャリブレーションを実行、ペイロードモードの設定など。
  B 制御:機体設定、シンバル設定、送信機設定、ビギナーチュートリアルなど。
  C カメラ:写真サイズ、SDカード設定、カメラパラメーターなど
  D 画像転送:周波数とチャンネルレートの設定など。
  E 詳細:デバイス情報、アプリ・ファームウエアの情報など。
 
・フライトモード(P/S/C)、撮影モードなどは画面のアイコンから直接変更(マニュアルを参照)。
 
・ホームポイント(本体が最初にGNSS信号を受信した場所)
  @ ホームポジションとしたい場所で本体の電源をONにすると、ホームポジションが記憶される。
  A ホームポジションが記憶されると、本体LED の緑点滅が早くなる。
  B 飛行中、以下の場合にホームポジションに自動的の戻すことができる。
   ・スマートRTH(Return-to-Home):RTHボタンを押すとホームに戻る。
   ・ローバッテリーRTH:バッテリが少なくなるとホームに戻る
   ・フェイルセーフRTH:送信機信号ロス11秒後にホームに戻る。
  C RTHは設定されてるRTH高度(デフォルトは20m)まで一端上昇し、その後ホームに戻る。
  D 飛行中にRTHボタン(飛行一時停止ボタン)を押すと、その場でホバーリングする。
 
・飛行方法(飛行禁止地域ではテイクオフできない場合がある)
  送信機はモード2として説明する(本体の向きに注意)。
  @ オートテイクオフ:画面で自動離陸ボタンをタップし、さらに長押しする。
  A 手動テイクオフ:プロペラ回転起動後、左スティックを前に倒す。
  B 左スティック(上下:機体上昇/降下)、(左右:機体回転左/右)
  C 右スティック(上下:機体前進/後退)、(左右:機体移動左/右)
  D カメラの上下:送信機の左奥にあるジンバルダイヤルを回す
  E 写真撮影(画面の写真をタップor送信機の右ボタンを押す)
  F 動画撮影(画面の動画をタップor送信機の左ボタンを押す)
  G オートランディング:画面で自動着陸ボタンをタップ後、さらに長押しする。
  H 手動ランディング:左スティックを(着陸するまで)手前に倒す。着陸後、プロペラ回転を停止させる。本体、送信機の電源OFFはスイッチを2度押し(2回目は長く)する。
 
・インテリジェントフライトモード
  クイックショット撮影モードにはドローニー、ロケット、サークル、ヘリックスがある。Djy-Flyでクイックショットをタップし、指示に従う。モードの終了はRTHボタンをタップ。
 
飛行中のMavicMini
(ホバーリング中)
2階建ての屋根を点検中(FHD)
(風は2m/sでほとんど影響なし)
タブレットをホルダーで送信機に固定
(USB延長ケーブルを利用)


E Excelの入力支援機能

by fjk

 Excelには様々な入力支援機能がある。しかし、知らないうち(じつは間違って操作している場合が多いのだが)に支援機能が働き戸惑うことがある。そこで、そんな時に支援機能をキャンセルする方法をメモっておく。

1.オートコレクト
 キー入力時、短縮入力が行えたり、誤入力した時に正しい文字に自動で修正してくれる機能で、例えば「こんにち」と入力すると「こんにち」と変換してくれる。しかし、便利な機能だが、自動で変換されたくない場合がある。これらの機能は、「オプション」「文書校正」「オートコレクトのオプション」「オートコレクト」で、「入力中に自動修正する」のチェックを外す、または「修正文字列/修正後の文字列」を編集すると、自由に設定することができる。
Excelのオプション 文書校正 オートコレクト

2.スクロールロック
Excelで矢印キーを押すと通常はセルの上下左右の移動となるが、「Scroll」(またはScrollLock)キーを押すと、シートを上下左右に」スクロールさせることができる。ScrollキーはBacSpaseキーの隣にあるキーボードもあるので、気づかないうちに押してしまい、とまどうことがある。「Scroll」キーをもう一度押すとスクロール機能が解除される
Scrollキーの配置例


200g未満の空撮ドローン Excelの入力支援機能